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歯科医院受診の際に 知っておきたい3つのマナー

2021/01/22


みなさん、こんにちは。シニアマナーOJTインストラクター・キッズマナーインストラクターの前澤 暢子(マエザワ マサコ)です。

「歯医者さん」と聞くと、皆様はどの様なイメージをお持ちでしょうか?苦手な方と、大好きな方とに分かれますね。私の周りではこの一年間で歯科医院の受診を始めた友人が結構います。
矯正治療や審美治療、クリーニングやホワイトニング等は、コロナ禍だと、マスクを付けている時間が長い為、矯正のワイヤーなども人目が気にならないと、積極的に治療される方が増えています。

私は、20代の頃の大怪我を皮切りに、数々の歯科医院通いを経験しました。また、飛行機に乗る仕事の関係上、気圧の変化やストレスが痛みとなってすぐに表れる歯の大切さは身に染みてしっています。そんな数多の歯医者さん巡りを通して、見たり、聞いたりした、歯科医院にお世話になる前に知っておきたい3つのマナーについて。マナー講師の前澤暢子がお伝えします。
どれも、知っておけば、診察の際に役立ち、まわりまわってあなた自身のためになることばかりです。キーワードは、思いやりの心を行動であらわすマナーは歯科治療の際も大切です。
ぜひご一読くださいませ。

初めて予約を取る前に 自身の望みを明確化しておきましょう。

馴染の歯科医院がある場合は別ですが、もし今からあなたにあった歯科医院を新たに探そうという場合、『何をしてもらいたいのか』を事前に明確にしておきましょう。

さしあたって悪いところはないけれども、定期的に診てもらえる歯科医院のホームドクターを探しているのか、歯石取りなどのお口のメンテナンスをしてほしいのか、今、我慢できないくらいの痛みがあるのか。

歯科医院を訪れる方の目的はそれぞれです。
あなたの目的を達成するためにも、まずは、あなた自身の希望をしっかり洗い出しましょう。

希望を書き出したら次は、通える範囲で歯科医院を選び予約を取りましょう。
歯科治療は、一度で完結できることが少ないので、通える範囲にあることは重要です。
旅先で緊急的に!な状況でない限りは、ご自身の通える範囲で探してみましょう。
口元が綺麗な女性の写真
現在では、殆どの歯科医院が予約制となっています。予約を取り、きちんと診療時間を確保した方が、待ち時間もなく患者も、治療する側もお互い安心できます。

初めて電話する際は、最初に、初めての予約を取りたいことを伝えましょう。
「初診の予約です」と伝えますと、必要最低限のことを聞かれますので、このとき、何をしてもらいたいか、症状を簡潔に伝えましょう。

予約日が決まりましたら、しっかり治療が受けられるように通院するようにしましょう。あなたの為に、設けられた診療時間です。この時間を有意義に活用して求めるゴールに着実に近づきましょう。

初めて受診する前に 歯磨きとメイクに気をつけましょう。

受診前に皆さんは、歯磨きをなさってらっしゃると思います。携用歯ブラシを持参する方も多いですね。

多くの歯科医院では、化粧室などで歯磨きが出来るためのスペースを取っています。医院推奨の「うがい液」などが用意されていたら、是非試してみたいものです。

歯が汚れた状態で来院すると正確な診断がしづらくなります。
また、ご自身の歯磨きで磨いた結果、磨き残しがあるのか?あるとしたらどの辺に多いのか?力をいれ過ぎて歯肉を傷つけている箇所はないか等も確認してもらえます。

歯磨きのポイントは、指導されると直ぐに活かすことができます。
ぜひ、ご自身で日常出来るメンテナンスについてのアドバイスをしてもらいましょう。
歯の磨き方を教える女性の写真
また女性の場合は、口紅やグロスは受診前の歯磨きの際にでも落とすようにしましょう。

治療中に歯科医師やスタッフの手が触れ、お化粧が落ちることが多々あります。また、口の中をくまなく見るために使用するデンタルミラーに化粧の油分がついてしまうと、診療の妨げになる恐れもあります。

以前、ランチの後に歯科医院に行くという知り合いに「早めに行って、歯磨きの時間も必要ね」と声掛けしました。
するとその方は「何故?これから歯医者で綺麗にしてもらうのに、歯磨きしなくちゃいけないの?」そんな答えが返ってきて、内心驚いたことがあります。

一方で、矯正治療をしていた友人は、矯正治療のワイヤーを丁寧に磨き、歯並びが綺麗になっていくのが嬉しいからと、毎回15分もの時間をかけて歯磨きをするのが、苦でなくむしろ好きなのと話してくれたことがありました。

綺麗になるために行く歯医者さん。
せっかくだから、有意義なアドバイスをもらえ、時間も有効活用できるように、事前歯磨きとお化粧落としは意識したいですね。

治療中は治療に全集中 安心して身を任せましょう。

いよいよ治療です…が、その前に。初めて治療してもらう歯科医院であれば、問診票などの記入もあります。

問診票の記入には、予約の電話で伝えた内容はもちろん、予約時以降に変化した症状や、気になる点もあったらしっかり書きましょう。
この場合も、ご自身の症状や希望をしっかり伝えられるように、的確に表現できるよう、日頃からご自身で観察しておくことをお勧めします。

チクチク痛いのか、歯のどの部分の何が気になって白くしたいのか、最近急に歯を磨いても口の中がすっきり感じない等。あなた自身が感じている違和感や、治療に関する希望をしっかり伝えましょう。

また、診察台に上がる前は、携帯電話やスマートフォンの電源を切るか、マナーモードに切り替える等しましょう。

診療中に呼び出し音が鳴ると、お互いソワソワしますね。またそれが鳴りっぱなしだったとしたら。歯科医院によっては、診察室が個室でない所もあります。

そうした歯科医院の場合、鳴り続ける着信音は、周囲の方にも聞こえてしまい、少し居たたまれなくなります。

私の歯科医院でも、来院された方のスマートフォンが鳴りっぱなしのことがありました。マナーモードにはされていたのですが、そのときはアラームだったらしく、ちょっと奇抜な音楽が大音量で響いて、ご本人はとても恐縮されていました。

携帯電話やスマートフォンは、バッグを置くスペースに置くことをお勧めします。ポケットだと、例えマナーモードの振動であっても、治療の妨げになる可能性があります。注意したいものですね。

歯科治療中の写真

歯がチクチクして気になるなど、痛みを感じたら早めの受診をすることにより、診療計画がスムーズになり通院回数も少なくて済むこともあります。

私は定期的なメンテナンスをして頂いています。治療の必要な歯がなくなっても、メンテナンスで通院することで安心感があります。
歯ブラシの使い方のポイントを教えてもらうだけで磨き残しも減りました。食べ物が体に入っていく「お口」口腔ケアは私達の生活において切り離せないものです。
マスクが必携の今、歯医者さんを受診する際のマナーを見直し、素敵な口元、自信のもてる綺麗な歯にして、ステキな笑顔を手に入れませんか!

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シニアマナーOJTインストラクター・キッズマナーインストラクターの前澤 暢子

講師前澤暢子blog

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