高速道路のSA・PA(サービスエリア・パーキングエリア)でのお子様連れのマナー
2018/10/23
みなさん、こんにちは。
シニアマナーOJTインストラクターの前澤暢子(まえざわまさこ)です。
秋は暑さも落ち着いて、おでかけしやすくなる季節。紅葉狩りや秋のフルーツ狩り、最近人気のさつまいもやとうもろこしの収穫体験など、この時期にこそ楽しみたいのが車でのドライブや旅行です。
少し前までSA(サービスエリア)・PA(パーキングエリア)のイメージは「休憩するところ」でしたが、ここ最近は施設が充実していたり、子ども向けのアトラクションがあったり、お買い物ができたり、親子で楽しめるスポットも増えています。
「遊べる」「楽しい」というキーワードで検索すれば、お子さん連れで楽しめるSAがたくさん見つかります。非日常的な空間であると同時に、公共の場でもありますから、お互いが気持ちよく過ごせるようにしたいですね。
今回は、SA・PA内で心がけたい、小さなお子様連れのときのマナーのポイントを3つ、お伝えしますね。
子どもの事故防止は、他の利用者への思いやりのマナー
SA・PA内の車は徐行していますが、空いている駐車スペースを探しながら運転するため、他の車や歩行者の発見が遅れてしまいがちです。特に身長が低い小さな子どもは、セダンのボンネットの高さでも姿が隠れてしまうこともあります。
駐車場内では子どもだけで歩かせず、必ず保護者の方と手をつないで歩きましょう。小さな子どもは、車から降りた開放感で急に走り出すこともあります。車内で車から降りるとき、降りたときのお約束ごとを話しておくのもよいですね。
SA・PAによっては、子ども向けのアトラクションや公園があり、思いきり体を動かし、遊ぶこともできます。ボール遊びが好きなお子様もいらっしゃると思いますが、ボールは車内から出さないことをおすすめします。ボールが転がってしまい、追いかけて事故がおきやすい状況になることは、避けたいですね。
混雑しがちなトイレは早めに対処。公共のマナーを教える機会に
高速道路が渋滞しているときは、休憩施設であるSA・PAも混雑します。
トイレも行列ができやすいですから、お子様の我慢できる時間を考え、早目にトイレ休憩を考えるとよいですね。
オムツ替え台やベビーチェアなどの付属の設備は、ご使用後に所定の位置に戻すのはもちろん、不具合があるようであれば、エリア内のインフォメーションカウンターに伝えましょう。あとで利用する方のために、不具合を管理者にお知らせするのもマナーです。
訪日外国人の方たちから、「日本の公共トイレはきれいだ!」「トイレのマナーが素晴らしい」(含SA・PA)とよく話題になります。確かに、エリア内のトイレは改装されたものが多く、また古い施設のままのトイレも美しく管理されています。
利用する側の私たちも、家のトイレを利用するように清潔に使用するように心がけるのがマナーです。ぜひお子様に教える良い機会ととらえ、お話しなさることをおすすめします。
参考:SA・PAの施設情報のサイト
るるぶ.com
じゃらんニュース
SA・PAのショップやレストランでのマナー「う・さ・ぎ」
SA・PAでは、地域の特産物を扱ったショップやレストランがあったり、試食品を多く出していたり、楽しめる工夫がされています。子どもたちも動き回ったり、商品にさわったり、興味が引かれるままに行動しがちです。
こういった人で混み合う公共の場所で、お子様にぜひお話していただきたい魔法の言葉があります。それは、「う・さ・ぎ」で始まる3つのお約束。「うごかない!」「さわがない!」「ぎょうぎよく」です。
キッズマナーのクラスでは、公共機関や電車の中では「う・さ・ぎ」さんになるんだよ!と子どもたちに話すのですが、この「う・さ・ぎ」をぜひ応用してみてください。
「う」うごきたいときには、一緒に手をつないでね。「さ」さわっていいか聞いてね、さわらないなど。
ドライブに出かける前に、お子様と約束事を決めておくとよいでしょう。
車でのドライブや旅行、バスツアーはとても楽しいもの。良い思い出をたくさんつくりたいですね。
高速道路のSA・PAは、ふだんはあまり利用しない非日常的な空間です。お子様の安全に気を配りつつ、まわりの方への思いやりのある行動を心がけ、お子様が自然にマナーを身につける場になるといいですね。
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