コミュニケーションを良くする「アイコンタクト」を上手に使ってマスク美人になろう!
2020/06/19
みなさん、こんにちは。
シニアマナーOJTインストラクターの大縣 真弓です。
マスクをつけるのがニューノーマルとなった今、第一印象を良くするために、目元の表情を意識することをお勧めします。
これまでも、コミュニケーションをよくするためにアイコンタクトの重要性を訴えてきました。マスクをつけていても円滑なコミュニケーションを取るために、アイコンタクトを効果的に使いましょう。
仕事でも、人間関係でもアイコンタクトが上手くいけば「阿吽の呼吸」で意思疎通ができます。
これから紹介する3つのコツを意識して、マスク姿でも好印象なマスク美人を目指しましょう。
目を見て話すのが苦手な人は 眉間や鼻を見るようにしましょう
人見知りやシャイな人は、そもそも視線をどこに向けたらよいか迷うとおっしゃいます。
苦手だからといって、ずっと下ばかり向いていては、相手の人はどう思うでしょう。「つまらないのかな?」「興味ないのかな?」と心配は募り、結果としてあなたの印象が悪くなってしまいます。
目を見て話すのが苦手な人は、最初は、相手の顔を見ることから始めてみましょう。
研修で〝コミュニケーションが取りにくい人はどのような人か?″と質問すると
「アイコンタクトが取れない人」という答えが必ず返ってきます。
これは、大勢の人が、コミュニケーションにはアイコンタクトは欠かせないと考えていることの証ですね。
「アイコンタクトが苦手です」と答える人は、人見知りやシャイな人が多いです。そんな人たちに、いきなり「私の目を見てください!がんばって!ジッと見て!」などと、お願いしても、それはなかなか難しいですよね。
そういう方は、相手の目を見るのでなく、鼻や眉間の辺りを見ると良いでしょう。それでも苦手と感じる人は、相手が男性ならネクタイの結び目、女性ならピアスやネックレスをつけていたら、その辺りをぼんやり見ると良いでしょう。
最初から目そのものを目指すのではなく、顔の周囲からはじめて、見ることに慣れたら、だんだん目の近くを見るようにしていきましょう。
そして、相手と話をする時は、顔を上げて相手を見るところから始めましょう。
研修の時に、ずっとアイコンタクトを送ってくれる人は、好印象とともにとても記憶に残ります。しっかり聞いてくれているんだなと、私は嬉しく感じます。
また、なかなか目を合わせてくれない人がいると「理解出来ているかな?」「大丈夫かな?」と、不安になります。
人見知りやシャイな人も慣れてくると、徐々にアイコンタクトを取ってくれます。そうすると、意思疎通がうまくいき笑顔が出てきて私も安心します。
時間は短すぎても長すぎてもダメ ベストな時間は2~3秒
アイコンタクトの最も心地よい長さをご存知ですか?1回のアイコンタクトでベストとされる時間は2~3秒です。一般的に1分間辺り、のべ30秒以上は相手とアイコンタクトを取ることが望ましいと言われています。
アイコンタクトの時間は、とても重要です。目が合った瞬間に直ぐに逸らされた経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか?
目が合って直ぐにそらされると、「私のことが嫌いかな?」と思ったり、無視をされた風に感じたりもします。
また、5秒以上もずーと見つめられると、今度はなんだか、居心地悪くなってきませんか?長く見つめられるのも、不快なもので、それは相手も同様です。
「何か顔に付いていますか?」と、問い掛けたくなりますよね。
目が合う時間は、長すぎても短すぎても印象を悪くします。目が合って、お互いに微笑み合ったり、ちょっとした確認ができたりするくらい。時間にしておよそ2~3秒間を意識してみましょう。
また、アイコンタクトを外す時の視線は、下におろしましょう。
横や上に視線を外すと、興味がないと誤解させたり、不安をあおってしまったりする恐れがあります。
通常上向きの視線は、考えごとの視線、横を見ている視線は疑いの視線と言われるため、そうした方向に視線をそらされると、感じが悪い印象を与えます。そのため、下方向に視線を落とすのが良いと言われています。
打ち合わせなどであれば、書類や手元に視線を落とすのが、自然の動作で相手にも不要な誤解を与えることはないでしょう。
時間に慣れるには、「1、2」と、声を出して時間間隔を身体で覚えたり、軽くうなずく時間を目安にしたりするのも良いですね。〝アイコンタクト+うなずき″をすると、更に相手に伝わるので好印象になります。
マスクをしていると尚更、目以外の情報がなくなりますので、アイコンタクトでは、意識してさりげなく目線を合わせ、目が合ったときはしっかり相手の目を2~3秒見つめるようにしましょう。
『優しい目元』演出で好印象にしよう
アイコンタクトには、目力や目元の訓練が大切です。アイメイクを頑張れ!ということではありません。目の周りの筋肉に適度な筋力や柔軟性がないと、目力や表情が乏しくなって、あなたの思いも伝わりにくくなります。
目で気持ちを伝えやすいように、がんばって『優しい目元』を演出しましょう。
目の周りに力が入り過ぎた結果睨んだように見える目元は、怖く感じますね。
力がなくぼんやりとした目元は、ヤル気の無いように見られます。
顔全体を使った表情は、目元に表れます。マスクで口元が見えない分尚更、目が全てを語ります。
優しい目元を作るには、まず口角を上げましょう。静かに笑うときの、口ですね。
目元は、目尻を下げると同時に、シワが横に入るととても優しい表情になります。
シワを嫌がる人もいますが、笑皺はチャーミングな印象を付けてくれます。
しかし、目の周りの筋肉が固まっていては、目元の表情は出にくくなります。目元が凝り固まらないために、日頃のケアは大切です。
私たちは一日中色々見て、目を酷使しています。PCやスマホを長時間見ていると、目の周りの筋肉が凝り固まります。筋肉の柔軟性がなくなると、瞼ははれぼったくなり、機敏に動かすことができず、目指すべき『優しい目元』からほど遠くなります。
目の周りの筋肉のコリをほぐすために私たち講師が教えているのは、目の周りにある「眼輪筋(がんりんきん)」、目の上のまぶたにある「上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)」、眉の上にある「皺眉筋(しゅうびきん)」、この3つの筋肉を柔軟にすることです。
また、今では、家電店へ行くと目元のマッサージの機械など沢山のアイテムがあるので、色々試すのもおすすめです。
お家で簡単にできる方法として、ここでは蒸しタオル療法をお伝えします。
濡れタオルをしっかり絞り、ラップをかけ、電子レンジで約1分。ホットタオルのできあがりです。このホットタオルを、目の上に置いて1分ほどおいて下さい。蒸しタオルで目の周りもほぐれ、疲れも取れて目の周りの小じわの改善にも効果的ですよ。目元美人になるために、ケアも欠かさずしてくださいね。
アイコンタクトの得意、不得意はあるとは思います。しかし思い出してください。一生懸命話していても、全然あなたとアイコンタクトしてくれない相手のことを。あなたはきっと不安だったはずです。そんな思いを、あなたが他の誰かにさせていたとしたら、どうでしょう。
マスクで顔の大半が覆われている今の状態では尚更です。
アイコンタクトが苦手な人は、ちょっと視線を上げるところ、顔の周囲を見ることから始めましょう。得意な人はアイコンタクトにかける時間や目力を意識して下さいね。
マスク着用でも優しい目元でのアイコンタクトができれば、相手に好印象を残せます。コミュニケーションが取りやすくなると、仕事も人間関係も上手く回りますよ。
ぜひ『優しい目元』で、あなたの本質がきちんと伝わるマスク美人目指してくださいね。
心地よい人間関係を築くヒントをお届けする「Manner Up Magazine(マナーアップマガジン)」
思いやりの心を行動で表すためのアイデアが詰まったウェブマガジンです。お役に立てれば幸いです。
このマナーについては、#マナーOJTインストラクター #ソーシャルマナー
日本マナーOJTインストラクター協会
シニアマナーOJTインストラクター 大縣 真弓
講師大縣 blog