親族との連絡をスムーズに、アプリを使ったコミュニケーションのマナー
2019/07/19
みなさん、こんにちは。
シニアマナーOJTインストラクター、キッズマナーインストラクターの前澤 暢子(まさこ)です。
これから迎えるお盆をはじめ、冠婚葬祭は、親族が一堂に集まる貴重な機会ですね。
親族が他人と異なるのは、「問題があれば縁を切ればよい」といった関係ではすまされないという点です。
今日は親族間の連絡網の在り方をはじめ、コミュニケーションを上手にとるポイントをお伝えします。
冠婚葬祭で初めて顔を合わす親族と、つながってみませんか?
冠婚葬祭で、初めて親族とお顔合わせをしたという方は、案外多くいらっしゃるのではないでしょうか? 親の世代は連絡を取り合っていても、いとこやはとこ(双方の親がいとこ同士の子、またいとこ)とは初めて会い、血のつながりを感じて、あたたかい気持ちを持ったという経験は、少なからずお持ちだと思います。
このような、お盆やお正月に会えるような距離や関係性ではない親族の場合、みなさまは連絡の手段をどのように工夫していらっしゃいますか?
祖父母や親の世代では、親族間の電話連絡網をつくっておくのが一般的でしたが、今は時代も変わっています。
私は、帰省した際に、いとこたち、はとこたちと食事をする機会がありました。
母に「私たち親の世代でなく、あなたたちの世代で仲良くしていけるように、連絡を取れるようにしておいてね」と言われたことがあります。
それから、住所、電話番号の交換と確認、賀状のやり取りが始まりました。
今では、携帯電話、スマートフォンの普及により、一斉メールをはじめアプリの使用で連絡が取りやすくなりました。
気軽なツールを使って、親世代の親族間のコミュニケーションを、自分たちの世代へと受け継ぐ。これは、ある程度の年齢を重ねたら、必要なことだと感じています。
アプリだから気軽に、密に。親族間でのコミュニケーションの在り方は?
私の例になりますが、自分の兄弟姉妹のグループ、いとこ会のグループ、夫の兄弟・いとこ・はとこ会のグループに参加しています。仕事柄、「特定のアプリは使いたくない」というメンバーももちろんいます。
アプリのグループを作るようになったのは、やはり冠婚葬祭がきっかけでした。
数年前、前澤の祖父の葬儀(新潟)に親族が多く集まり、これを機会にグループを作りました。
初顔合わせとなった、同世代の夫のいとこ・はとこたち。夫自身も最後に会ったのは小学生の頃だったそうで、「おじいちゃんが、皆を集めてくれたのね」と話したものです。
皆、職種も違い、話題にはことかきません。法事への参加の確認や、共有できる相談ごとにはとても便利です。
たとえば、冠婚葬祭のとき、お祝いに包む額を統一する相談をしたり、一人暮らしとなった祖母の訪問の際はその様子をリポートしたり。また、出産、育児、子どものお稽古事の相談などもあります。自然と子どもから親への連絡網にもなってきました。
「7月20日の三回忌法要には、○○の事情で伺えません。お祖母ちゃんはじめ,叔父さん、叔母さんたちにも伝えてね」
「今、高速の○○あたりだから、4時過ぎには着けそう。気がついた方、お伝えください」
「母が入院しました。父がお見舞いはご遠慮くださいと、言っております。ご両親にも伝えてください」
こんなふうに、私たちはコミュニケーションを上手にとるツールの一つとして重宝しています。
親族間だからこそ、コミュニケーションで気をつけたいこと
親族間のグループでは、過度に踏み込んだ話題はしないことがマナーの一つです。
一定の距離間で関係を保つことを意識しなければなりません。当人同士で話すことも可能ですので、相談事などはグループ外で連絡を取り合ったりします。
夫のいとこ会・はとこ会では、夫が長兄のため、やり取りはいく分多いかもしれません。親族への対応の仕方は、夫との信頼関係にもつながります。
親族間のコミュニケーションを上手にとるには、対応の仕方を見られている意識をもつことも大切です。
また、仕事柄アプリを使用しない方もいます。
グループに参加したくない方は、不快に思われない断り方を工夫しましょう。
「既読スルーになることが多くなると思います、失礼にあたるので参加を見合わせます」
「お返事できないことが多いですが、良いですか?」
「法事の連絡は、メールでください」など、臨機応変に対応なさってはどうでしょう。
グループに参加して、コミュニケーションは手短に、絵文字・スタンプを活用するのも良いですね。
アプリを使用した連絡網はとても気軽で便利です。
親族で集まる機会は頻繁にあるものではありません。だからこそ、ふだんの連絡も大事にしたいものです。
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