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みなさん、こんにちは。
トップマナーOJTインストラクター 石井 由美子です。

外国人にとって、握手は大切なマナーとして捉えられています。
日本人は握手の習慣にはまだまだ不慣れなので、なんとなくやり過ごすことが多いかもしれませんが、握手のマナーを知ることは、国際人として大切なことです。
良い人間関係を築く一歩として、自信をもって世界に通用する握手ができるといいですね。

適度な力で相手の手を握ることが、世界標準の握手のマナー

握手は外国人にとって、「これから仕事をする相手がどんな人物なのか？」を、瞬時にして伝える大切なマナーです。
もともと握手は、「手の中に武器を持っていません」ということを相手に伝え、友好や敬意を示すために生まれました。現在では、握手は相手への親しみや敬意、仕事への自信を伝えるために行います。
誰でも人と初めて会うときは、緊張するもの。特に笑顔やアイコンタクトは、相手を安心させ、敬意を伝えます。そして、適度な力で相手の手を握ることが自信を伝えます。

私も、かつて外国人から握手を求められ、どぎまぎして、相手に指先を預けるような握手をしたことがあります。相手はきゅっと握ってきましたが、どこまで力を入れたらいいかわからず、困りました。今思えば、子どもっぽい握手に見えたことでしょう。もっとスマートな握手をしたいと思いました。
今は、ほとんどの場合、自分から握手を求めるようにしています。自分の手が、相手の心に率直に飛び込んでいくような気持ちを感じています。

スマートな握手の6つのポイント

「親しみ、敬意、自信」を伝え、相手に良い印象を持っていただく握手をするためには、いくつかのポイントがあります。基本の6つのポイントをお伝えします。

1．姿勢よく立って握手をします。テーブルを挟まず、相手と正面に向き合いましょう。
これは、「対等に向き合う関係を築く」ためです。座ったままだと、横柄な印象やルーズな印象を与えます。また、自分と相手との間に物（テーブル）があると、二人の間を妨げるものが介在してしまいます。

2．目上の者から握手します。また、女性と男性の場合は、女性から握手をします。
尊敬を表すものなので、目上から。そして、もちろんレディファースト。男性が女性の体にむやみに触れてはいけないので、女性の意思にまかせます。つまり、あなたが男性と握手をするときは、あなたから。
多くの男性は、女性がにこやかに握手を求めてくると、嬉しく思われるはず。大勢の人がいるときは、周りの人の様子を見て、状況に合わせましょう。

3．右手の親指を立てて、他の4本の指を揃えて、手のひらを相手の腕の方に差し出します。
脇は締めて、肘は軽く曲げます。手の平を下向きにしないようにしましょう。
左利きだとしても握手のルールは右手です。左手を不浄の手と考える国もあるので気をつけましょう。

4.握手をしている間はずっとアイコンタクト。素敵な笑顔を向けましょう。
アイコンタクトが相手への親しみや、敬意、信頼を伝えます。

5.相手の手のひら全体を包み込むように軽く握ります。
手を振るのは2回まで。手を握る力の強さが、自信を伝えます。弱すぎず、強すぎず、慣れるまでは、相手の握る力の強さに合わせましょう。

6.握手は3～4秒ほどの時間にしましょう。
長すぎる握手は嫌われます。また、手を離すときに腕を下に降ろすと、相手の腕に力をかけ、一緒に引き下ろしてしまうことがあります。離した腕は自分の体に引き寄せましょう。

　
　
この6つのポイントが欠けると、子どもっぽく見えたり、ルーズに感じられてしまったりすることがあります。外国人と会うときは、「握手をするのが当たり前」という心構えを持ちましょう。

相手の文化を学び、表現することは、それだけで相手に敬意や熱意を伝えるものです。
「相手と良い関係を築きたい」、その気持ちを、笑顔とアイコンタクトをしっかり添えて、親しみと敬意と自信を伝える握手で表現しましょう。

心地よい人間関係を築くヒントをお届けする「Manner Up Magazine（マナーアップマガジン）」
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トップマナーOJTインストラクター　石井　由美子
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