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ビーチでヨガをする女性の写真

素敵なマナー美人の第一歩は気持ちの余裕。上手なストレスケアを取り入れよう

2020/01/17


みなさん、こんにちは。
シニアマナーOJTインストラクターの毛呂霞です。

近頃の研修のご依頼でも多いのがストレスケアです。
私自身、昨年は常にやることと時間に追われ、ストレスを感じることが多く、余裕を持たないといけないなと思う瞬間が多々ありました。

時間的な余裕がなかったり、人の言動や行動にとらわれて精神的な余裕がなかったりすると、どうしても人に対してきつい言葉になってしまいますよね。思いやりを行動にするどころではありません。

まずは、自分自身が余裕を持つためにも、上手なストレスケアを身につけましょう。

悪いストレスばかりではないことを理解する

ストレスケアをするときまず必要なのは、ストレスに対する考え方です。
ストレスというのは、悪いものばかりではなく、良い効果があることを理解することがポイントです。すべての緊張感やストレスを悪いほうに考えると、上手くいくものもいかなくなってしまうことがあります。

たとえば、プレゼンやスポーツなどでは、適度なストレスがかかることで集中力が高まり、パフォーマンスの成果を上げることができます。

私の場合、講師として登壇の際も緊張感がありますし、接客コンテストに出場したときも大変ストレスがかかりました。接客コンテストの前の練習で1度も制限時間内に終えることができなかったり、「もっとこんな返答ができていれば…」など悔やむことが多くあり、そのストレスから睡眠の質も下がり、追い込まれていました。
しかし、コンテスト当日は制限時間内に終え、さらに練習していたとき以上のパフォーマンスができ、グランプリを取ることもできました。

ストレスと感じることも悪いことだけではなく、それが集中力を高め、質の高いパフォーマンスに繋がることも覚えておきましょう。
成功体験を積むことで脳がその効果を覚え、ストレス軽減にも繋がります。

海辺で胸いっぱい深呼吸する女性の写真

強い緊張状態で、呼吸が浅くなってしまった場合は、深呼吸を意識しましょう。
吸うときは交感神経優位、吐くときは副交感神経が優位になっています。呼吸が浅くなっているときは、交感神経優位になっている=緊張状態が続くため、なるべく息を吐く時間を意識するだけでリラックス効果もあります。
試してみてくださいね!

自分の思考パターンや感情の癖を知る

自分の思考パターンや感情の癖を知るというのは、何かが起きたときに「ネガティブにとらえるのか」「ポジティブにとらえるのか」と考えるとわかりやすいでしょう。

たとえば、テストで80点を取ったとします。それがクラスの平均点だったとき、マイナス思考の場合には次の5つのパターンがあります。

①100点じゃなければ0点と同じ➡物事を0か100で考える完全主義
②20点も減点されるなんて、私は頭が悪いんだな➡心のフィルターがかかり、悪いことばかり考えてしまう
③友達に笑われるかもしれない…➡相手に確認を取らない、被害妄想が強すぎてしまうタイプ
④80点しか取れなかった。これでは良い大学に入れない➡先読みの誤りで根拠もなく決めつけてしまうタイプ、③と同じく結論に飛躍が見られる
⑤80点なんて誰でも取れるし、たいしたことない➡過小評価タイプ

これらの思考パターンのことを専門用語では「認知の歪み」といいます。
この「認知の歪み」というのは、無意識レベルの思考で、性格ではないため、ある程度トレーニングを重ねることで改善することができます。

膝を抱え縮こまる女性の写真

具体的には、次の2つをやってみます。

・最近起きた嫌なことや悲しいことを紙に書き出す
・そして事実はどうだったのか、客観的に書き出す

嫌だと感じる経験も、客観的に見てみると、実はまったくネガティブにとらえる必要はないことが多いです。つまり悪い方向に考えたり、落ち込んだりすることは適切ではないことがわかります。
実際によくある例が、彼氏からのLINEが「最近は冷たい」と悲観的になる人。客観的に見てみると、思ったほど悪くはないことも多いです。

こういう自分が陥りやすい思考タイプを知ることで、メンタル面が楽になることも多いです。
まずは客観的になるためにも、事実を紙に書き出してみることからスタートしてみましょう。

ソーシャルサポートを知る

ソーシャルサポートとは、周囲からのサポートを指します。これは、個人のストレスを弱めたり、無くしたりするのに非常に効果的と言われています。

ソーシャルサポートは、大きく分けて4種類です。
①道具的サポート
②情報的サポート
③情緒的サポート
④評価的サポート

これらを分けるために、普段自分の周りの人たちとどんなコミュニケーションを取っているのかを知る必要があります。

人をとりまくコミュニケーションのイメージ図

たとえば、「挨拶だけの人」「支えてくれる人」「元気をくれる人」「相談できる人」など、誰からどんなサポートを受けているのか、紙に書き出してみます。周りから支えられていると感じて安心感を得ることで、情緒が安定します。

最近は、私自身も仕事と時間に追われ、年末はとてもストレスを抱えていました。しかし、その状況を耳にし、話を聞いてくれる友人や講師仲間の存在を知ったことで「頑張ろう!」と前向きになることができました。
支えてくれる人がたくさんいると知るだけで、解決はしていないとしても安心に繋がるのです。

一人でストレスを抱え込むことで、周りは心配します。自分は一人ではないこと、そして自分を支えてくれる人の存在を知って、相談してみてくださいね。

ビーチでヨガをする女性の写真

周りからどう見られているのかがストレスになることもありますが、周りの目を気にすることは悪いことではありません。
周囲の目を気にするということは、相手のことを考え、気配りができる人間であるということ。マナーとは思いやりの心を形で表すことです。誰からどう見られているのかを意識して行動することは良いことだと思いましょう。

自分自身のためにも、そして周囲のためにも、上手にストレスと付き合う方法を日々の生活の中で取り入れていただければ幸いです。

心地よい人間関係を築くヒントをお届けする「Manner Up Magazine(マナーアップマガジン)」
思いやりの心を行動で表すためのアイデアが詰まったウェブマガジンです。お役に立てれば幸いです。

このマナーについては、#ソーシャルマナー #マナーOJTインストラクター

日本マナーOJTインストラクター協会
シニアマナーOJTインストラクター 毛呂 霞

講師毛呂 blog

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