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ネーム入りハンカチ

家族・親族間での就職祝いのポイントは思いやりの心を行動であらわすマナー

2022/05/20


みなさん、こんにちは。
シニアマナーOJTインストラクター・キッズマナーインストラクターの前澤 暢子(マエザワ マサコ)です。
withコロナの中、今年のゴールデンウィークでは、数年ぶりに帰省出来、ご親族の皆様と楽しい時間を過ごされた方も多かったのではないでしょうか。
社会が少しずつ以前の生活に戻りつつあるのは、嬉しいですね。

今年度に入り、新人研修を行う場では「新入社員を迎える事ができた」と歓びの声が多数聞かれ、新人社員の皆様からは「募集がありうれしかった、入社式がリモートでなく対面でした!」と笑顔で話してくれています。
新社会人の皆様の笑顔は研修講師として接する私にとって嬉しくもあり、また頼もしさをも感じさせてくれます。

このコラムでは、そんな新社会人となった、家族や親戚の子どもたちへの、就職祝いをまだ贈られていないという方にぜひ参考になさっていただきたいものです。

人生の門出を迎えた家族や親戚の子どもに。
お金ももちろん助かりますが、長い間寄り添うプレゼントを贈るのはいかがでしょう。

ポイントはズバリ、贈る相手を思いやる視線です。
今こそ思いやりの心を行動であらわすマナーを発揮しましょう。
このコラムを購読されている方なら、きっと簡単なことですよ。

仕事で使える 将来の姿を想像して選ぶプレゼント

就職祝いというと、どういったアイテムをあなたは想像なさいますか?
「何かと役立つからやっぱり御祝い金が良いかしら?」と思われる方も多いと思います。

お金ではなく、何か形に残るものを贈りたいとお考えの方は、ご本人に使ってもらえたら嬉しいものを考えるとよいでしょう。
使っているシチュエーションや、就職先での働く様子を思い浮かべれば、贈り物を決める楽しみも増えませんか?

半年ほど前、デパートの紳士物フロアーで働かれるシニアスタッフの方とお話をする機会がありました。

その方の話によると今は御祝で、ネーム入りの万年筆・ボールペンを贈る人気が復活しているそうです。

携帯電話、スマートホン、PCで打ち込む作業が増えているこのご時世ではありますが。
手書きの文化や、文房具が見直されているのかもしれませんね。

若い頃から手に馴染ませておけば、大きな商談でのサインを万年筆で…なんて、素敵に使っている、大人へと成長しているかも。
そんなことを想像しながら選ぶのも楽しいですよね。
お祝いに贈る万年筆のイメージ
私にも、この春新社会人となった甥がいます。

就職祝いに何を贈ろうかと考え、本人と連絡が取れたため印鑑付きのボールペン」に決めました。
ボールペンですからネーム入れもできます。

「マコ姉ちゃん、楽しみだ」と、嬉しそうな声に、私まで温かいものが伝わってきました。

本当は「マコおばちゃん」なのですが。
「マコ姉ちゃん」と呼んでくれる、可愛い甥です。

この様なペンは、印鑑がゴム印のためインクやボールペンの芯だけ入れ替えて長く使うことができます。

仕事をする際に、そばにおいて長く愛用してくれると嬉しいです。

知は力 体験と学びも一生の思い出となるお祝いの席に最適です

新社会人となり、親元を離れて生活をなさる方も多いでしょう。

保護者の元を離れての一人暮らしであれば、ドキドキしていることでしょう。
初めての土地であればなおさらです。

私は進学を機に親元を離れました。
就職が決まり仕事を始めた際には、学生から社会人への『マインドチェンジ』の重要性にもぶちあたり、身の引き締しまる思いをしたことを、今でも鮮明に覚えております。

私の就職の際には、叔父夫婦が就職祝として高級レストランに招待してくれました。

その頃の自分ではとてもとても伺えるところではありません。

『お祝いの教え』として、高級レストランでの作法なども教えてもらいました。

場に相応しい態度や所作などはもちろんですが、とても印象に残っているのが
「分からない事は、素直にレストランのスタッフに尋ね、教えてもらいなさい」という言葉です。

知らないことも、きちんとしたことを知っている人から学べばよい。

私の人生において、その教えは今も響いています。
レストランの個室で食事をする
お祝いの教えの後には、お小遣いもちゃっかり頂いきました。
お祝いの形はいろいろありますね。

オリジナル感で演出するオンリーワンの思い出

年子の姪達に、色違いのネーム入りボールペンとハンカチをお祝いに贈ったことがあります。

ネーム入れ、イニシャル入りのハンカチやタオル。
こうしたものも今では、とても手に入りやすいものですね。

こうした際に私がお勧めしたいのは、刺繍屋さんでのネーム入れです。

専門の刺繍店でのネームいれならば、糸の色やフォントも選べます。
私がいつもお世話になっている刺繡屋さんでは、組み合わせによって550のバリエーションがあるそうです。
そこまで選択肢が増えると、選ぶ楽しみもありますね。
贈る相手には、日常手に取るもので他にはないオリジナル感も楽しんでもらえますね。

娘が小さな頃にかよっていたお稽古ごとで、よくお世話してくださったお姉さん達にボールペンを、社会に出る際のお祝いとして贈っていました。

つい先日、再会したときに「11年使ってますよ」と話してくれて。
驚きと共に、長年大事にしてそばに置いてくれていたことに大きな嬉しさも感じました。

就職祝いは、「あなたの成長を祝い、これからの活躍も応援していますよ」ということを伝えられる良い機会です。
ネーム入りハンカチ
普段なかなか会えない親戚の子であったり、就職を機にこの先なかなか会えなくなる可能性のある子たちであったり、就職祝を贈る相手は様々だと思います。

普段接触する機会はなくとも、節目ごとにお祝いすることは、「あなたは愛されていますよ。大事に思われているのですよ」と伝えることにもなります。

誰かに愛されていることは、この先辛いときにその経験を思い出したり、贈られた品を見たりすることで、その人の自信や自尊心に繫がることとなるでしょう。

贈った相手に気遣いをさせる高額なものではなく。
あなたの気持ちを手紙などの相手にも伝わる形で添えて贈ると良いでしょう。

マナーとは、思いやりの気持ちを行動であらわすことです。

あなたが贈る相手を思いやる気持ちを、品選びや、教えることで伝えてみませんか?
今からでも遅くない!
大切な誰かに、思いを伝えましょう。

心地よい人間関係を築くヒントをお届けする「Manner Up Magazine(マナーアップマガジン)」
思いやりの心を行動で表すためのアイデアが詰まったウェブマガジンです。お役に立てれば幸いです。

このマナーについては、#ソーシャルマナー

日本マナーOJTインストラクター協会
シニアマナーOJTインストラクターの前澤 暢子

講師前澤暢子blog

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