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STOP熱中症!おしゃれにしっかり予防しましょう マナー講師がお勧めする真夏の熱中症対策

2022/08/12


みなさんこんにちは。
マナーOJTインストラクターの島田美稲子です。

6月の終わりには梅雨が明け、長い夏が始まった2022年。
7月に入ってからは暑い日が続き、熱中症のニュースも増えましたね。

私は暑いときには、外に出ないから大丈夫!と思っているあなた。
熱中症は屋外だけでなく、室内でもかかることがあるのをご存知ですか?

夏の暑さだけでなく感染症対策のためにマスク着用ということで、熱中症の対策もかなり進化しています。
熱中症予防のちょっとしたコツや、暑い夏をちょっとでも涼しく過ごせるグッズについて、知っているのと知らないのとでは大違いです。

私は講師として、『しっかり調べ、正しく理解し、正しく対策すること』をみなさんにお勧めします。

熱中症対策を重視する建設業界での経験豊富なマナー講師が、この夏の残暑もつつがなくお過ごしいただくために!お伝えします。
MannerUpMagazineこれまでの記事も参考に、涼やかなステキ女子でお過ごしください。

熱中症にならない 知ることで認知できる情報が広がります。

屋内にいるから大丈夫と言えないのが熱中症です。
何でもそうですが、慣れてしまうと気づきにくいことがあります。
ましてや、普段暮らしている環境であれば、「夏だしこんなものかな」「いつも大丈夫だし、いけるかな」と、思いがちです。

そうした思い込みを打破するために。
まずはしっかり調べることで、熱中症について正しい理解を深めましょう。

『熱中症とは、高温多湿な環境に長時間いることで、体温調節 機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。』
(厚生労働省 熱中症HP)

熱中症の初期症状には、めまいや吐き気、不快感、身体のだるさなどがあります。
風邪のない暑く、湿度の高い場所に長くいると、そうした症状が現れます。
ちょっとでも気になるときには、エアコンの効いている室内や、風通しのよい涼しい場所に移動して、衣服をゆるめ、体を冷やすなどの対応を取りましょう。

最近は、屋外だけでなく、室内で熱中症になる人も多いそうです。

総務省消防庁がまとめた最近の報告(令和4年7月25日から31日まで)では、熱中症による救急搬送を要請した案件の中でも、住居にいた方からが36.3%、各種学校やお店や飲食店、コンサート会場など多くの人たちが利用する屋内にいた方たちからが7.2%に上ったそうです。
これは、その週の救急搬送の実に43.5%に達しています。
(週報|総務省消防庁)

室内にいるから安心というわけではないのですね。
高齢者が「自分一人だからもったいない」と、エアコンを使用せずにいる。
のどの渇きをそれほど感じないから、お茶やお水を飲まない。
そうこうしているうちにも、熱中症にかかっていることがあります。

また持病や、二日酔いや寝不足といった体調不良も原因になり得ます。

暑い日が続き、毎晩寝苦しく感じる方も多いと思います。
いつも元気だからと過信し過ぎないよう気を付けましょう!

暑さや湿度の高さなどの感じ方は、人によって違います。
慣れてしまうと分からなくなることがあるということを知った上で、目安となる情報を有効に活用しましょう。
温湿度計の写真
私がお勧めしたいのは、熱中症予防情報サイトです。
(熱中症予防情報サイト|環境省)https://www.wbgt.env.go.jp/
このサイトでは、全国の暑さ指数と熱中症警戒アラートの発令状況を刻々と教えてくれるので、
とても参考になります。

『暑さ指数』とは、熱中症を予防することを目的にアメリカで提案された指標です。
人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、気温と同じ摂氏度(℃)で表現されます。
詳しい説明は、環境省のページに譲るとして、この『暑さ指数』が、25未満だと注意レベルで、31を超えると危険レベルです。
そのだいたいの数値を覚えておくことで、こまめにこのサイトをチェックし、今ご自分のいらっしゃる場所の『暑さ指数』がどうなのかを客観的に把握しましょう。

「いつもと同じだから大丈夫」は、危険です。
客観的なエビデンスを随時取り入れることも、正しく対処する大切な一歩です。

九州在住の私は、福岡市の公式LINEアカウントの登録をし、毎日の情報を受け取っています。
(熱中症情報|福岡市)
福岡市のLINEでも熱中症情報が毎日来ていて、7月に入ってからはほとんど毎日「危険」というメッセージが届いています。

何となくの肌感覚でなく!
数値で見える化をすることで、現状を客観的に捉えるのは、私たちマナー講師も日々講座の中で訴えている方法です。
数字は、はっきり教えてくれるので「私も注意しよう!」という気になりますよ。

熱中症にならない おしゃれに暑さ対策!

私がいた建設業界では、安全対策は必要不可欠の必須項目でした。
それぞれの企業が、それぞれのケースに応じたガイドラインをしっかり設け、それに従い様々な対策を講じています。

熱中症対策もその一つです。
私のいた建設資材商社でも毎年7月初旬に開かれていた安全対策のためのキャンペーン『安全大会』で、熱中症を予防する商品を数多く紹介していました。

専門業者向けのキャンペーンではありますが、一般向けに展開し、今ではすっかりおなじみになったものもたくさんあります。
例えば、

電動ファン付きの作業着

作業着の一部に小型の電動ファンが取り付けられたものです。
最近では普通に目にするものですが。
最初は一部の建設業の方のみの、知る人ぞ知る作業着でした。
小型のファンで風を取り込むことで、汗の気化熱を利用して涼をとるものです。

実際に着てみると、服の中で風が回っているので涼しかったです。
ただ、小型ながら充電式のモーターが付いているので、重さを感じることとモーターの音、それに…、やや見た目がマシュマロンかミシュランマンのようになるのが気になりましたが。
今では女性用のスタイリッシュなものも売られています。

外で活躍されている、私服勤務が許されるあなたにお勧めいたします。

クールネックスカーフ

水に濡らして絞ったスカーフをそのまま首に結ぶと、気化熱効果で涼しくなります。
効果がなくなったと思ったら、もう一度濡らすことで再利用できます。

使うものが水だけなので、エコという意味では大変お勧めです。
一方で、濡らし過ぎると肌がふやけてしまうなど、肌の弱い方特有の心配もあります。

ぜひ、適宜乾燥させるなどして、ご自身の体調に合わせてお使いください。
クールスカーフの写真

ハンディファン:手持ちの小型扇風機(電池式)

今は、ずいぶんと身近になりましたが、以前は現場の熱中症対策用として販売していました。
元々はアジア各地で流行っていたものを、日本ではおしゃれな雑貨屋さんから発売されるなり、SNSを通じて話題が広がったそうです。

見た目の可愛さもさることながら、暑さ対策には抜群の人気をほこっていますね。
電池の捨て方などが自治体によって違うなど、商品によって細かな注意点もあるようですが。
あれこれ種類もあるのでお気に入りの一台をみつけられるとよいですね。
MannerUpMagazineでも使い方を紹介していますので、ステキ女子のあなたにはこちらもあわせてご一読ください。

「暑さ対策でみんなが優しい気持ちになれる」気遣い美人マナー3つのポイント

塩飴

この時期になるとコンビニなどでも売っていますね。
水分補給も大切ですが、水ばかり飲んでいると身体に必要な塩分が不足します。

夏に運動をして大量に汗をかいたのに、水ばかり飲んでいると塩分不足になります。
そんなときには積極的に塩分補給をしたいものです。

ここで注意したいのは塩分を積極的に補給して良いのは『スポーツなどをして多量の汗をかいた場合』です。
塩分摂取で医療的指導を受けている場合などは、ご自身に最適な摂取量を確認しましょう。

梅味の飴やタブレットなど、お菓子感覚で美味しいものもたくさんあります。
汗をかいたな~!ミネラルがいるな!と思ったときは。
塩分補給も忘れずにしてください。

先日、私のマンションで作業をしている作業員さんが電動ファン付きのベストを着ているのを御見かけしました。
別の日には高齢者の方が電動ファン付きのベストを着て、お墓参りをされているのをお見かけました。

以前は長袖の作業服しかなかったのですが、今では作業用のベストも作られるようになったのですね。
以前は現場用に作られていた熱中症の予防商品が、最近は私たちの日常生活に欠かせないものとして使われています。

クールスカーフやハンディファンはカラフルにおしゃれになって、いろいろなところで見かけるようになりました。
最近では、100円ショップでも手軽に手に入りますね。
クールスカーフは色も素材もいろいろとバリエーションがあるので、洋服に合わせて数種類持っておくのもいいかもしれません。

日傘もこの時期の必需品です。
男性や子供さんが日傘をさしているのを見かけるようになりました。
日焼け防止のためだけでなく、熱中症予防のためにも必要な時には持ちたいですね。

熱中症にならないためには?なってしまったら、どうしたらいい?

熱中症にならないためには、暑さを避けて身を守ることが大切です。

室内にいるときには、扇風機やエアコンで温度を調節し、室温をこまめに確認することです。
今年の夏は「電力が逼迫しているので節電を」というニュースもありましたが。
その際にも「熱中症にならないようにエアコンの使用は我慢しないでください」とのコメントがあわせて出されました。

屋外では、日傘や帽子を着用し日陰を歩くなどの注意が必要です。
また、こまめに休憩をとり水分をしっかり補給しましょう。

マスクを着けて外出するのがすっかり当たり前になった最近では、のどが渇いていると思わない人が増えているようです。

のどが渇いていないからといって、水分補給を怠るのはよくありません。
のどが渇いている、渇いていないにかかわらず、定期的に水分補給する時間をとりましょう。

職場では『仕事のきりのいいときに水分補給する』のではなく、『時間を決めてお茶やお水を一口飲む』ことにしましょう。
そうすると、ちょっとした気分転換にもなり、そのあとの仕事が快適に進められますよ。

子どもは体温の調節機能が十分に発達していないので、周囲の大人が気を配る必要があります。
熱中症患者の約半数は65歳以上の高齢者です。
高齢者も暑さや水分不足に対する、感覚機能、調整機能が低下しているので子ども同様、注意が必要です。

気を付けていいても、本人が気づかないうちに熱中症になることがあります。

もし、あなたが「あの人、熱中症かも?」とおもう人も見かけたら、まず、エアコンが効いている室内や風通しの良い日陰などに避難させてください。
そこで、呼びかけに応えられるようでしたら、衣服を緩めて、首の周りや脇の下、足の付け根などを冷やしてあげてください。
身体を冷やすときには、保冷剤や濡れたタオルも有効です。
その後、塩分の入ったスポーツドリンクや塩の入った飴など、水分と塩分を補給させます。
症状がおさまったら、じゅうぶんに休息をとってから、帰宅するようにします。

呼びかけに応えづらい、応えないときには、救急車を呼ぶなどして病院に運びましょう。
その際も、可能な限り首や脇の下、足の付け根を冷やしておきましょう。
しかし、反応が悪い人に無理に水を飲ませてはいけません。
誤飲などを招き大変危険です。
熱中症対策のイメージ
今年の夏は、本当に暑い日が続いています。
あながた気が付かないうちに熱中症が忍び寄ってきているかもしれません。

「今まではエアコンをつけていなかったから、このくらいの暑さならば大丈夫!」
「私は健康だから大丈夫!今までと同じことをしているので、熱中症にはならない!」
と思っている、あなた。

今年は、今までの年とは違います。
感染症対策のためにマスクをつけての生活が続いています。
また、自粛、自粛で体力が落ちていたり、気持ちが落ち込んでいたりもしています。

今のあなたの様子をよく観察して、少しでも「熱中症かな?」と思ったら、早めに対処しましょう。
使いやすくおしゃれになったグッズで、熱中症を予防し、今年の夏も楽しく乗り切りましょう!

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