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オフィスで楽しく語らう女性たち

留学生インターンシップ 伝えたい日本のビジネスマナーとコミュニケーションのポイント

2019/08/09


みなさん、こんにちは。
トップマナーOJTインストラクターの石井由美子です。

年々増える日本への留学生。平成30年度は、全体の6割を超える中国、ベトナムからの留学生を筆頭に、全世界30か国以上の国や地域から、29万8980人もの人が日本に留学しています。(出典:平成30年度外国人留学生在籍状況調査結果|独立行政法人日本学生支援機構)

夏休みは留学生のインターンシップも増えます。インターンを迎えた際、日頃当たり前と思っていることが、留学生には上手く伝わらないこともあります。
航空会社で多くの外国人と一緒に乗務していた経験、また、現在大学で、留学生にインターンシップマナーを教えている経験から、3つのポイントをお伝えします。

挨拶はこちらからしよう!良い関係を築く第一歩は挨拶

インターンシップの留学生は、こちらが思う以上に心細い思いをしています。こちらから率先して挨拶をしてリラックスさせましょう。しっかりウエルカム感を伝えるのです。
また、欧米アジアの国では、日本と同様に「目上」「目下」といった人間関係が存在する国もありますが、欧米諸国の人々は、職場の上司とも互いに名前を呼び捨てにし、仕事の上では上下関係があっても、人として対等である感覚があります。
特に挨拶は、上司からするのが当たり前。上司らしさの一つでもありますし、部下の立場の人は「そのように自分たちを認め、大切にしてくれる上司の元でなら気持ちよく働く」という感覚があります。

オフィスで楽しく語らう女性たち

CA時代、欧米の外国人乗務員と初めて乗務することになったときのことです。
同期に、彼らと上手く付き合うコツを聞くと、彼女が言ったことはただ一つ。「先に挨拶に行くこと。それがいちばん大切!」でした。
数人でお茶をしている外国人CAに近づき、「こんにちは。本日のまとめ役の石井です。よろしくお願いします」と言うと、彼らは満面の笑顔を見せてくれました。

留学生にも、まず自分から挨拶して安心してもらい、そのうえで「日本のビジネスでは、自分から先に相手に挨拶してくださいね」と指導するのがスムーズです。
相手の笑顔を勝ち取るには先手必勝ですね!

話し方がたどたどしく、幼く見えても“子ども扱い”しない

相手が学生であっても、大人なのだということを、より意識することをおすすめします。
日本人も若く見られがちですが、アジア人は全般に幼く見えることがあるのに加え、日本語の話し方や発声がたどたどしいと、幼く見えてしまうことがあります。
そのため、まるで子どもに接するように命令口調になってしまったり、カジュアルな話し方になってしまったりすることがあります。また、頼りなく見えてしまい、細かい指示や過剰な干渉をしてしまうことも。

けれども、彼らは母国ではすでに社会人であったり、ドクターであったり、子どもを国において強い意志をもって日本に学びに来ているケースもあります。
相手は学生であっても大人なのだということを意識することをおすすめします。

幼く見えても立派な大人です

一見少女のような外見のベトナム人が、話をしてみると、子どもを国において将来のために勉強に来ていることがよくあります。見た目より芯がしっかりしていると思うことしきりです。
また、別のベトナムの学生から日本へ興味を持ったきっかけを聞いたことがあります。子どもの頃、日本人の中年ご夫婦が道に迷っていたのを案内すると、お辞儀をしてお礼を言ってくれたことに感動したそうです。ベトナムでは大人は決して子どもに頭を下げないので、「日本人とはどんな人たちだろう」と調べ始め、憧れを持ったそうです。

彼らの期待を裏切らないよう礼儀正しく接することで、インターンシップがさらなる日本や日本の企業のイメージアップにつながるといいですね。

実は信じていない?! 時間厳守のリアルを伝えよう

留学生の場合、時間厳守が重要なことが、わかっているようで実はわかっていないことがあるので、きちんと伝えましょう。

留学生OGが「日本人が時間厳守なのだということは知っていたけど、あまり信じていなかった。でも本当だった。ここにいるみんなもわかっていないと思いますが、気をつけて」と就活イベントで発言していたのを聞きました。「信じていなかったのか……」と、妙に感心したことがあります。

時間に対する感覚は国によって違います。
文化人類学者のエドワード・ハールは、人間社会の文化とその視点によって時間の捉え方が異なると指摘しています。ドイツ、アメリカ、日本などの国は時間に正確なタイプで、アジア、南米、フランス、中東人は時間にルーズなタイプと説いています。

日本のビジネスでは、「遅刻や納期の遅れは、社会的信用を失くす」ということを、しっかりと伝えましょう。 「1、2分の遅刻は遅刻ではない」と思っている留学生も案外いるので、言わなくてもわかっているだろうと思わず、「それは遅刻なのだ」と話してください。

一方で、耳が痛い話もあります。
「仕事の区切りが仕事の終了」と考える日本人は、会議や残業に対してはルーズな時間感覚を持っていると外国人から指摘されます。
会議の5分前集合、しかしなんの許諾もなく、会議を延長することが当たり前のようになっている職場は、グローバルな社会では見直す必要がありますね。

時間を仕事の区切りと捉えることの多い外国人は、時間になれば仕事は切り上げて帰るのが当然という感覚があります。「忙しいのだから空気を読んで手伝って」というのは日本人的発想。
留学生インターンには、終業時間前になったら翌日以降の連絡事項を伝え、帰る準備をさせましょう。

時間を気にしながら身支度を整える女性

留学生にとってインターンシップはチャレンジでもあり、就活への一歩でもあります。一方で、冷静に日本の企業イメージを掴む機会とも捉えています。
彼らのネットワークの中では、すぐに企業の口コミが拡がるようです。
一人の留学生のうしろには次世代を担う留学生がいっぱい?! いい印象を持ってもらい、その上で日本のマナーを伝えていきましょう。

留学生は日本人よりグローバルな視点を持っていることが多く、「留学生のインターンシップにより日本人社員が良い刺激を受けた」と、多くの企業からの報告があります。
お互いに実りのあるインターンシップになりますように!

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トップマナーOJTインストラクター 石井 由美子

講師 石井 由美子 blog

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